水虫、爪水虫

水虫についてのQ&A水虫とはどのような病気ですか?
水虫は皮膚糸状菌というカビによって生ずる感染症です。白癬菌感染症といいます。
水虫はなぜ「たむし」とよばれるのですか?
諸説ありますが、江戸時代に田植えの時期(夏)に発症したことから田んぼで感染したと当時は考えられていて「たむし」と呼ばれるようになったと考えられています。
水虫は子供にもうつりますか?
家庭内の誰にでも水虫はうつります。ただし、白癬菌が長時間足に付着していないと水虫になりません。子どもは長時間靴下・靴を履く機会が少ないため、なかなか水虫になりません。社会人になり、1日中靴下・靴を履くようになると、水虫になる人が増えてきます。
水虫は冬になると症状が治るのはなぜですか?
冬には白癬菌が少なくなって、症状が出なくなっているだけで、白癬菌は残っています。夏が過ぎ秋になると白癬菌の増殖が止まり、その数が減ってきます。白癬菌は角層の下まで増殖しないと、水虫の症状を起こさないので、白癬菌が少なくなると、治ったように見えます。白癬菌が残っていると、高温多湿の季節になるとまた水虫の症状が出てきます。
一度水虫が治ったのに再発するのはなぜですか?
水虫が治らない理由は、中途半端な治療と再感染のためです。通常の水虫であれば、塗り薬を毎日つければ、約2週間程度で良くなります。しかし、2週間程度の外用では水虫は完全に消失せず、残っています。多くの患者さんは、症状が消失すれば治ったと思い、治療を中止してしまいます。そのため翌年の夏には残っている白癬菌がまた増殖して、水虫の症状が出てきます。水虫では、症状のない部位にも白癬菌は存在します。多くの患者さんは、皮がむけた部位や痒みのある部位など症状がある部位にしか塗り薬を使いません。薬を症状があるところだけでなく、指の間から足裏全体に最低1カ月毎日1日1回塗り続けることが大切です。また、同居している家族から、あるいはご自身がばら撒いた白癬菌による再感染が起こることもあります。
市販の水虫薬は病院でもらう薬とどこが違うのですか?
本当の水虫であれば、市販されている水虫薬でも治すことができます。ただし市販薬は白癬菌に効く成分だけでなく、かゆみ止めの成分が配合されていることが多いため、病院で処方される薬よりかぶれやすいです。
水虫にならないための足のケアは?
白癬菌が皮膚表面に付着しても24時間以内に足をきれいに洗えば、感染を防ぐことができます。ゴシゴシ洗いをして皮膚に傷がつくと、かえって水虫になりやすくなります。ご家族に水虫の人がいる場合は、常に菌にさらされているので、ゴシゴシ洗いは禁物です。石鹸をよく泡立て、なでるように洗ってください。軽石でかかとをゴシゴシすることも角質を傷付け白癬菌が感染するリスクを高くしてしまいます。
水虫にならないための靴のケアは?
可能な限り頻回に靴を洗って、靴の中の白癬菌を取り除いて、しっかり乾燥させ、毎日同じ靴を履かないようにした方がいいです。洗えない皮靴などは、中を濡れ雑巾で拭いて白癬菌がついたアカを取り除き、その後しっかりと乾燥させることが大切です。長時間靴を履き続ける場合は、時々脱いで風を通す、あるいは靴は2~3足用意してローテーションするか、できればサンダルのような風通しがよい靴を履くようにしましょう 。
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