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アトピー性皮膚炎

■当院でのアトピー性皮膚炎の治療

  • ステロイド軟膏
  • タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)
  • 保湿剤
  • 抗アレルギー剤内服
  • ステロイド内服
  • 免疫抑制剤(シクロスポリン)内服
  • JAK阻害剤内服(オルエント、リンボック、サイバインコ) 関西医大付属病院皮膚科と連携し導入から治療まで行っております。 導入にあたっては関西医大皮膚科に数回受診が必要です。
脱ステロイド治療は行っておりません

アトピー性皮膚炎Q&A

アトピーは遺伝しますか?

アトピー性皮膚炎は、多因子疾患であることが分かっています。もちろん、フィラグリンという遺伝子の異常があるなど様々な要因がありますが、それだけではありません。
遺伝だけでは説明できないところもあります。しっかり、一緒に治療に取り組んでいきましょう。

デュピクセント注射を行っていますか?

行っております。デュピィクセントは、半年以上継続して治療を行っているなど保険で定められた使用条件があります。一度、お気軽にご相談ください。
デュピィクセントは年間30名ほど導入させていただいております。お気軽にご相談ください。

アトピーは、治りますか?

アトピー性皮膚炎が完治するという状態を目指すのは、現状は難しいです。 アトピー性皮膚炎のガイドラインでは、患者さんが次のような状態になることを目標にします。
・症状はないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。
・軽い症状は続くが、急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない。
このような状態を維持することで、病気を苦にすることなく、楽に生活できることが期待されます。 ここ数年デュピクセントなどを筆頭に素晴らしいお薬が出てきています。 ステロイドと抗ヒスタミンの飲み薬しかない時代は終わりつつあります。 当院でもなるべく患者さんのベストな選択肢を探したいと常に探しながら治療を行っております。
治療は継続が大切です。負担と効果のバランスなどを話し合いながら治療を継続できるようにお手伝いできればと思ってます。

どうしてもステロイドの塗り薬をつけるのが怖いのですが?

マスコミによる無責任なステロイド批判により、ステロイドの塗り薬は恐い薬という誤解されている方もいらっしゃいます。ステロイドの飲み薬とステロイドの塗り薬で副作用は異なるということです。皮膚をきれいに早く治すには適切な強さのステロイドの塗り薬を適切な量塗ることが大切です。今年に入ってからコレクチム軟膏、モイゼルト軟膏といったステロイドではない塗り薬も積極的に活用しながらベストを尽くしていきたいと考えています。
スキンケアについて教えてください。
アトピー性皮膚炎では皮膚のバリアー機能がもともと低下していますので、折角ステロイドの塗り薬などで炎症を治めても、保湿などのスキンケアを怠ると炎症は簡単にぶり返してしまいます。皮膚の清潔を保つために入浴、シャワーをしっかり毎日行い、刺激の少ない石鹸で軽く洗います。それに加えて保湿剤の中から使用感のよいものを選んで1日2回塗ります。炎症を抑えると共に、スキンケアをきちんと行うことがアトピー性皮膚炎の治療ではとても大切です。
アトピー性皮膚炎の悪化因子にはどんなものがありますか? 
なかなか良くならないアトピー性皮膚炎の治療では、悪化因子を調べ、取り除くこともとても大切です。アレルギーの原因となるアレルゲンについては年齢により多少違いがあり、 • 乳幼児では食物アレルゲン • それ以降ではダニ、ハウスダストなどの環境アレルゲン が関係していることがあります。しかし、やみくもにアレルゲン検査を行って、それだけで判断するのではなく、実際にそれらで悪化するかを確認する必要があります。 その他の悪化因子として • 汗 • 空気の乾燥 • ストレス • 睡眠不足 • 気圧の変化 などがあります。特に、かゆみで眠れないといった場合は、抗ヒスタミン薬などを飲んでかゆみをおさえて少しでも睡眠時間を長くとれるようにすることが治療への第一歩だと考えています。