# オルミエントとは

オルミエント錠2mg、同4mg(一般名:バリシチニブ)を2017年に日本イーライリリーが発売した選択的JAK1及びJAK2阻害薬です。JAK依存性サイトカインは多くの炎症性及び自己免疫疾患の病因と関連していることが示唆されており、JAK阻害の作用により効果を発揮すると考えられています。JAK阻害剤としては、2020年に鳥居薬品からコレクチム軟膏が発売されていますが、オルミエントは飲み薬です。アトピー性皮膚炎の患者さんにとっては、ステロイド内服、シクロスポリン内服、デュピクセントに次いで第4の全身治療薬となります。

# オルミエントの治療費はどれくらいですか?

オルミエントの治療費は、4mg錠:5274.9円/錠、2mg錠:2705.9円/錠です。(2020年12月現在) アトピー性皮膚炎の用法用量が4mgを1日1回経口投与なので、1ヶ月の薬価が約16万円、3割負担でも48000円と非常に高価です。

# オルミエントの適応となるアトピー患者はどのような患者ですか?

ステロイド外用剤、タクロリムス外用剤で適切な治療を一定期間施行しても十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者に用いることと添付文章には記載されています。

# オルミエントは子供のアトピーに使用できますか?

オルミエントは、現在のところ小児に使用できません。16歳以上のアトピー性皮膚炎患者さんが最初は対象になると思います。

# オルミエントの副作用はどのようなものがありますか?

オルミエントの副作用として

  • 帯状疱疹:痛みを伴う赤い発疹(帯状に発生することが多い)、しびれなどの症状がみられることがあります。治療が遅れた場合、後遺症として痛みやしびれが残ることがあります。
  • ヘルペス:口の周囲などの皮膚や粘膜に、小さな水疱(水ぶくれ)やただれなどがみられることがあります。
  • 上気道感染(鼻炎、咽頭炎、気管支炎など):発熱や咳、のどの痛み、体のだるさなど、風邪のような症状がみられることがあります。
  • 肝機能障害:体のだるさ、食欲の低下、発熱、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)などの症状がみられることがあります。少数ではありますが、B型肝炎ウイルスの再活性化も報告されています。
  • 消化管穿孔:何らかの原因により胃や腸に穴があいてしまった状態です。消化管穿孔に至る前に、胃の痛みなどの症状があらわれることがあります。憩室炎けいしつえん(大腸の一部が袋状に突出し、炎症を起こした状態)を指摘されたことがある場合は、消化管穿孔を起こしやすいと考えられていますので、必ず主治医にお伝えください。

頻度は稀ですが、命に係わる副作用も認められています。

# オルミエントの治療は、谷村皮フ科では行っていますか?

高価なお薬ですのでしっかりと情報収集を行い、適応がある患者様と相談しながら二人三脚でしっかり治療を行っていく予定です。

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